紛争の内容
依頼者の方は、労災事故の被害に遭われた方のご遺族でした。
被害者の方は、建設現場での高所作業中に、足を踏み外して地面に落下してしまい、救急搬送されたものの、残念ながらお亡くなりになってしまいました。
事故の後、ご遺族の方が当事務所までお越しになり、今後の会社側とのやり取りや賠償交渉を任せたいということで、ご依頼いただくことになりました。
交渉・調停・訴訟等の経過
当事務所にてご依頼を受けた後、会社側に対して、弁護士が代理人に就いた旨の通知を送りました。
会社側も弁護士の代理人が就き、弁護士間でのやり取りとなりました。
受任後は、労働局から労災事故に関する資料の開示請求をおこないました。
また、ご遺族の方からも、損害賠償請求のための資料をいただきました。
資料が揃ってから、こちらで損害賠償の額を算定し、依頼者の方に確認いただいたあと、会社側に提示しました。
会社側からも対案が出され、その後、何度かやり取りをおこないました。
本事例の結末
本件では、最終的にご遺族の方が訴訟等を望まなかったことから、交渉段階で示談に至りました。
本事例に学ぶこと
本件のような死亡事故の場合、家族を失った悲しみのなかで、会社側と交渉をすることは大きな負担となります。
弁護士が代理人として間に入ることで、少しでも負担を減らすことができます。
また、死亡事故においては、損害額が大きくなるばかりでなく、請求できる項目も多岐にわたるため、専門家による算定が重要になります。
大きな労災事故が発生してしまったときには、まず一度弁護士にご相談ください。
弁護士 赤木 誠治
66 レビュー